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    絵心なくても大丈夫(笑)
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      皆さんこんにちは!

       

      今年は涼しくなるのが早い‼と思っていたら、

      ここのところまた、夏日の連続💦

       

      連休中お祭りなど戸外でのイベントもたくさん

      催されて賑やかでしたが、参加された方は

      暑い中大変だったと思います。

      もちろん暑さにも負けず、お祭りも運動会も

      たいへんな盛り上がりを見せてました!

       

       

      先週グループセラピーワークショップの中であった

      絵を使ったワークのお話を次回改めて…と書きましたが、

      ちょうど高瀬の講座で説明をしたのでお話ししたいと思います。

       

       

       

       

      みなさんの中で、小さい頃の出来事でずっと心に

      ひっかかっていること、ありませんか?

       

       

      高瀬が自分の描いた絵を例にとってお話ししました。

      上手かどうかは置いておいて、ご覧ください(笑)

       

      高瀬がずっと心に残っていること、それは

       

      「たくさん人がいる中で一人でもそっぽ向いている

      人がいると気になってしまう」

       

       

      だったそうです。

      なので、たくさんの人がいるところに行くとみんなに

      受け入れてもらっているかどうか、気になってしまう

      そんな状態を絵にしてくれました。

       

       

      ビフォーアフター、分るでしょうか?

      はじめは人だけが描かれていた画用紙に

      「この絵が明るく楽しい思い出になるようにしてあげましょう」

      その一言から、周りの参加者の方が描き加えてくれた絵が

      真ん中の画用紙です!

       

      みんなにこにことこっちを向き、

      かわいい洋服を着せてくれた人もいます。

      応援している人がいたり、動物や花、太陽

      みなさんが精いっぱい温かい絵にしようと描いてくれました。

       

       

      裏にはさらに温かいコメントがたくさん!

       

       

      ネガティブな思い出を描いた絵にたくさんの温かさが加わって

      なんだか心がほわ〜んと温かくなりますね♡

       

      グループワークでは池田と1対1のセッションだけでなく

      こんなグループならではのワークを体験することもあります。

       

      人の温かさを感じることができる、セッションでした。

       

       

       

      今週の花です。

      久々に登場!秋の定番フォックスフェイス♡

       

       

      連なった黄色いきつねの顔のような実。

      癒されます♡

       

      今日も高瀬が活けてくれました。

       

       

       

       

       

       

       

       

      | 脳・メンタルのお話 | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      感情と脳のお話し〜サンポミチ。から〜
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        みなさんこんにちは!

         

        九州豪雨、大変な被害でしたね…

        これから暑くなる中、復旧作業も大変だと思いますが

        昨年の熊本地震の経験からも、

        まず、しっかり体をいたわっていただきたいと思います。

         

         

         

        先週は「サンポミチ。親と子のかけ橋」講座の3回目でした。


        2回目の「感情」を振り返りながら2週間過ごしてみて、

        前回から今日までの間にあったことや疑問に思ったこと…

        みなさんの中からどんどん話が出て、皆さんが上手に
        毎日の生活の中に取り込んでいかれているなあと

        感心しきりでした。

         

         

        印象深かったのは、同じ言葉と行動でもその根底にある

        感情によって伝わり方が全然違ってくること。

         

        色んな子育てノウハウやコミュニケーションのノウハウ

        を習うとつい、

        「こうしなくっちゃ」「こう言ってあげないと」

        と思って、行動しちゃいますよね?

         

        それのどこがいけないの?

         

        そんな言葉が聞こえてきそうですが…

         

         

        どんな感情から出た行動かで、伝わり方が変わるんです。

         

        例えば子どもの書いた絵が賞をとった時、

        わあー、スゴイ!!という感情から出た

        「よかったね!」と

        こんな時にはほめてあげなきゃいけないよね、と思って言う

        「よかったね!」

         

        同じ「よかったね!」ですが、感情が入っていると

        ほめてもらった感がハンパないです。

        同じ言葉でも効果は倍(いえ、それ以上かも)!

         

        感情ってすごいなーと改めて感じます。

        がんばってほめてるつもりなのに、子どもはいまいち…

        もしそんな思いがあるならば、ほめている時の自分の

        感情(すごーい!)や思考(ほめなくっちゃ)どこから

        ほめていたかな?と振り返ってみて下さい。

         

        仕事上、ありがたいことにたくさんメンタルや子育ての

        情報が得られるのですが、ついついこうしなくっちゃ!

        と情報に振り回されたり、義務感からのほめ言葉になって

        たかも…と私も改めて振り返ることができました💦

         

         

        まず、ほめる私たちにもワクワクする楽しい感情を

        持てる豊かな気持ちと心の余裕、必要ですよね。

        頭の中を安全・安心にできるストレス解消法や

        リラックス法、いくつか持っておくといいですよね。

         

        さて、頭の中、脳の働きのお話ですが…

        脳って難しく感じられるかもしれませんが、

        話はいたってシンプル。

         

         

         

        私たちの脳は「キケン」と感じると必死に自分を

        守ろうとします。

        守ろうとするのはいいのですが、思い込みやらトラウマやら

        いろんなものが動き出すとそっちにエネルギーがとられてしまい

        「客観的で理性的な問題解決ができる」前頭葉という所に

        エネルギーが回らなくなるのです。

         

        慌てれば慌てるほどうまくいかないこと、

        よくありますよね?

         

        大人も子供も一緒です。

        問題が起こった時に、最適な解決法を

        自分で考えることができるためには

        「安心と安全」がないとできません。

         

         

        すてきな感情の詰まったほめ言葉、

        あなたが大好きだよと伝えてくれるスキンシップ

        自分が認められていると思える居場所

         

         

        そんなものから安心と安全は作られていきます。

        子どもの頃からそれさえしっかり感じていれば、

        少々おっちょこちょいのお母さんでも、

        お片付けやお料理が苦手でも

        ちょっとお洗濯がたまっていても(!?)

        全然、大丈夫!(高瀬談。(笑))

         

        暖かい感情の交流と、頭の中の「安心と安全」

        と脳の働き、つながってますね。

         

        感情表現が苦手、照れくさい、そんな方も

        いますよね…(実は私もです💦)

        でもやって損どころか、

        何倍もいい効果がきっとありますよ。

         

        ぜひ、試してくださいね。

         

        最後はお楽しみのコーヒーブレイク。

        受講生のさおりちゃんが、チョコレートケーキを

        焼いてくれました!

         

        ふんわり膨らんで、美味しそう♡

        美味しいスイーツも「安心・安全」を

        感じますよね。

         

         

        お茶が入ると、また一段と話がはずみます。

        なかなか講座中に聞けなかったことや、

        話したかったけどタイミングが合わなかったことなど、

        どんどん出て来ます。

        そんなおしゃべりの中にも、疑問解決があり、癒しがあり

        分かってもらえた満足感もあり…充実の一時です!

         

        2週間後、皆さんに会えるのが楽しみです。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        | 脳・メンタルのお話 | 16:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        ポーシャ・ネルソン
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          こんにちは。
          皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
          熊本はとてもいいお天気です。




          今日は、ポーシャ・ネルソン(1920−2001)
          『5つの短い章からなる自叙伝』をご紹介します。   


          1
          私は通りを歩く。
          歩道に深い穴がある。
          私は落っこちる。
          私はどうしたらいいのかわからない、・・・どうしようもない。
          これは私の間違いじゃない。
          出方がわかるまで、ものすごく時間がかかる。


          2
          私は同じ通りを歩く。
          歩道に深い穴がある。
          私はそれを見ないふりをして、
          またまた落っこちる。
          また同じ場所にいるのが信じられない。
          でも、これは私の間違いじゃない。
          やはり出るのにずいぶん時間がかかる。


          3
          私は同じ通りを歩く。
          歩道に深い穴がある。
          それがあるのが見える、
          それでも私は落っこちる・・・これは習癖だ。
          私の目は開いている。
          自分がどこにいるのか分かる。
          これは私のしたことだ。
          すぐにそこから出る。


          4
          私は同じ通りを歩く。
          歩道に深い穴がある。
          私はそれを避けて通る。


          5
          私は別の通りを歩く。
           

           

          彼女は俳優であり、歌手、詩人でもあります。

          何度も穴に落ちるように、自分に不幸が訪れ、苦悩の日々が続きます。
          しかし、やがて新たな選択肢を得ることができるようになります。
          人生という道を、自分の足で確かめながら歩んで行く姿が浮かびます。

          第1〜5章までの歩み方があり、自分がどの道を歩みたいのか、自分で選ぶことができるのです。


          この詩は交流分析ではよく使われる詩と聞きます。

          交流分析の哲学
          『人は誰でもOKである』
          『人は誰でも考える能力がある』
          『人は自分の運命を変えることができる』

          自分の感情ー思考ー行動の責任は自分にあるのです。
          人生や運命をも変えることができるのは自分だけなのです。




          ダリアが美しいですハート


          ※6月8日のワークショップは定員となりました。
           キャンセル待ちは受け付けております。



          今日もカウンセリングルームでお待ちしています。。。





           
          | 脳・メンタルのお話 | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          おもてなしの心
          0
             


            明るいニュースっていいですね♪

            2020年の東京オリンピックがとても楽しみです。



            そして


            「お・も・て・な・し」



            素晴らしい日本の言葉。

            見事にたくさんの国の方の胸に響きましたね。


            おもてなしの心は

            「相手のことを理解し、気を配る」

            交流分析でいうとまさにNP=優しい親の自我状態だな〜っと思いました。




            NP=優しい親を使うことにより、その場が温かくなり、相手に安心安全を与えます。
            すると、たくさんの人が周囲に集まってきます。

            その他にもNPはしっかりと自分の考えを相手に伝えることができ、押しつけがましくありません。




            NPをたくさん使えるようになりたいですね。
               
              
                                上野


            シェアケアのおもてなしは


            お花




            コーヒートレー






            温かい間接照明
            グリーンたちなどでしょうか^^












            | 脳・メンタルのお話 | 13:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            行動力をつけるには?
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              親の言うことや先生の言うこともよく聞くいい子だけど、いまいち積極性に欠けていたり、自分から進んで動くという部分が足りない…などと思ってらっしゃる方からの質問です。



              言ったことはきちんとするが、自分から積極的には動かない。
              そんな子どもたちを持って、どうしたものかと考えてらっしゃる親御さん案外多いのかもしれません。


              いろいろな原因は考えられますが、その中でも多いのが「かまい過ぎる」「過保護」という点です。
              心配のあまり、

              「あれはやった?」

              「これは持った?」

              など、失敗させるのを恐れるあまり、先回りしすぎることがあったのではないでしょうか。



              または、

              「失敗しないようによーく考えなさい。でないと後悔するよ!」

              「一回決めたことは必ず最後までやり遂げなさい!」

              「失敗の責任はすべて自分にある!」

              といった言葉をかけ過ぎると

              「失敗は決して許されないものだ。」

              と強く思いこみ過ぎて逆に動けなくなることもあります。



              失敗へのプレッシャーがブレーキになって

              「始めから何もしない方が失敗をすることもないし安全だ。」

              「誰かが代わりに考えてくれたことだけしていたほうが安全だ。」

              「自分で考えると何か間違いをしてしまうかもしれない。」

              となってしまいます。

              失敗をしないようにと子どものためを思ったアドバイスも過剰すぎると親の気持ちとは違う方向に行ってしまうこともあります。




              そしてたとえ失敗しても自分で考えて頑張ったことに対して、うんとほめてあげましょう。

              「こんなこと考えつくなんですごいね。」

              「これ、自分で考えたの?頭いいねぇ!」

              結果よりも考えたこと工夫したことに対してほめていくと、自分の考えに自信を持てるようになって考えること自体を楽しめるようになるはずです。




              子どもの旅行を例にしてみます。

              親が旅行のことをあれこれ考え手配をし支度までしてあげました。この場合、帰って来た時に

              「私がなんでもしてあげたんだから、あなたの旅行は楽しかったはずよ。そうでしょう?」

              「楽しくなかったはずがない。私がこんなにしてあげたんだから。楽しくなかったのは、あなたが何か失敗したからでしょう?」

              などという交流がおこなれる可能性があります。言葉には出さなくても心理的なところで交流があり、
              子どもにもそれが伝わります。



              自分で計画をし手配をし準備をして旅行に出かけ帰って来た場合、本人の行動力、考える力に自信が持てるようになるのは当然です。

              心配だけど黙って見守っていた親御さんも無事に帰ってきた姿を見てうれしくて感動することでしょう。そしてほめ言葉も自然とでてくるはずです。

              「すごいね。自分で行けたね。お母さんもうれしいな。」

              「あなたがこんなこと自分でできるようになるなんてすごいね。」

              もし、子どもさんがトラブルがあり暗い顔で帰って来た時は、

              「そんな大変なことがあったのね、でもお母さんはあなたが無事に帰ってきたことがうれしいわ。」

              「それはきつかったね。今度からはどうすればいいかな?お母さんに力になれることがあったら言ってね。」

              そのような言葉や親の姿に子どもは親から愛されているという実感がわき、もっと自分に自信がつくのです。













              | 脳・メンタルのお話 | 10:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              やる気が出なくなった男の子〜後編〜
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                前回の続きです。



                「はい、自分で言うのもなんですが聞き分けのいい子でした。親や先生の言うこともよく聞くし、成績もいいほうで…親が医者なので自分の出た大学の医学部に行くことと、最終的には病院を継ぐことを望まれていることは言われる以前から肌身で感じていましたし、実際、中学、高校になるころには口癖のように言ってましたし…
                自分にとっても、親の出た大学に入って医者になるというのは夢だと思っていました。
                でも、その夢の第一歩の大学に受かったら、とたんに気力がなくなってしまって…
                最初は頑張ってきた疲れが出たんだろう、疲れが取れればまたやる気が出てくるだろうってタカをくくっていたんですが、いつまでたってもこんな状態で…
                せっかく受かった大学だからしっかり勉強して国家試験に受かって医者にならないとって思うんですけど、体がついてこなくって…
                僕、どうしたらいいんでしょうか…」
                そう言ったっきりうつむく小林君にはじめさんは言いました。



                「まず自分の中で、よく考えてごらん。『医者になりたい』と『医者にならなければ』どっちがしっくりくる言葉か…」

                「医者になりたい、医者にならなければ…」
                しばらくの間、小林君は自問自答をしていました。そして、首をひねりながら何度かつぶやくうちに、彼は顔をあげると確認するように言ったのです。
                「医者にならなければ…だと思うんですけど…」

                「そうだね、小林君はいつの間にか周りの期待、つまり要求を自分の夢、欲求と思い込んでいたんだよ。要求と欲求がすり替わってしまっていたんだ。

                人の心の中には、これがほしい、こうしたい、こうなりたいって欲求が普通は自然と湧いてくるんだけど、それを表現するたびに周りの大人たちからダメだと否定されたり、もっとこうしなさい、これもしなさいと自分が望んだこと以上に要求されたりすることが続くと、だんだん自分の中から欲求が出てこなくなるんだ。
                自分でも何がしたいかわからないっていう状態だね。
                そうすると周りから要求されること、君の場合は『医者になる』ってことだけど、それがまるで自分の欲求であるかのように錯覚してしまうことが起きるんだ。
                でもそれは本当の自分の欲求じゃないから、やってもやっても達成感や充実感がないし、しまいにはエネルギー不足になって燃え尽きてしまうっていう状態になっていくんだよ。
                大学に受かることや医者を目指すことが君の本当の欲求だったならば達成感や充実感があるし、その先の大学生活への期待や大学でしたいこととか次の欲求が頭に浮かんでくるし、今楽しいと感じているはずだよ。

                今の君の状態がどうやって起こったか、分かってきたかい?」

                「自分の欲求…」

                はじめさんの話を聞きながら小林君は考え込んでいました。自分の夢だと思っていたことがそうではない、と言われたのですから無理もありません。長い間そう信じていただけに、本当は何がしたいのかといわれても困ってしまう…とでも言いたげな表情です。

                「すぐに本当の欲求を見つけようってあせらなくてもいいんだよ。
                もともと、子どもは『これがしたい』って欲求を出した時、あなたならできるよ、やってごらんって『保護と許可』を大人からしてもらうことで、一歩踏み出すことができるんだ。
                そして、成長するにつれて大人の保護と許可がなくても自分自身で『私ならできる、やってごらん』と自分を後押しすることができるようになっていくんだよ。
                何かをやり遂げた時、満足感や達成感といった『快』を感じることで次にはもっと高いレベルの欲求を持ち、それを満たせるように努力していく…この繰り返しが人の器の成長っていうものなんだ。

                小林君の場合は自分がやりたいことへの保護と許可より、周りの大人からの要求のほうが大きくて、自分の欲求を満たしていく達成感を持ったり、さらに高いレベルの欲求を持ってクリアしていったり、ということができないままここまで来てしまったんだね。
                まずは、小さなことでいいからやってみて、自分の欲求を叶えたときに自分をほめてあげてごらん。すごい、良くできたね、頑張ったね…っていうようにね。ちょっとしたご褒美を自分にあげるのもいいよ。欲求を出してそれを満たしたら『快』を感じることができることが分かってくると、きっと少しずつやりたいことや欲求が湧いてくるようになるよ。
                あせらないで、ゆっくりと試してごらん。」

                表情がほっと和らいだ印象の小林君は、まっすぐはじめさんを見て言いました。
                「何だか希望が見えてきたように感じます。不思議ですね、考え方ひとつでこんなに楽になれるんですね。さっきまでは気力がなくなってしまって、人生このまま終わるんじゃないかって思っていたのに。びっくりです。」
                そう話す小林君の顔は、青白い顔ではなく、赤みの差した元気な表情になっていました。







                「小林君は結局、学生生活を楽しみながらゆっくり自分のやりたいことを探すって言って大学に行くことにしたんだ。まだまだ長い人生だから大学でゆっくり本当にやりたいこと探しをするって言ってね。」

                夢や希望って人を動かす原動力、エネルギーなたいなものだろう?
                だから人は自分の本当の夢に向かっている時は燃え尽きてしまうってことはないんだよ。燃え尽きてしまうのは他の人から要求されたことを自分の欲求だって思いこんで、エネルギー源がないまま動こうとするからなんだ。
                子どもにとって夢や希望がどれだけ大切か、小林君の話を聞いただけでも分かるだろう?
                ひとつひとつ自分の力で欲求を叶えていくことが自分の自信にもつながるし、成長にもつながっていくんだ。
                大人のエゴで要求ばかりしていると子どものせっかくの成長を妨げてしまうということだよ。」

                「なるほどね…そういうことか。聞き分けのいい子って大人にとって都合がいいってことだもんね。
                大人だって子どものためって思うんだろうけど、逆に子どもを追い詰めちゃったりすることもあるんだよね。興味ややりたいことが尽きない私って幸せ者かもしれないね。」

                                                            おわり


                「ひとつひとつ自分の力で欲求を叶えていく」というのは、ごく小さなことからでもいいです。
                家族で食事に行ったとき、自分の食べたい物を自分で選ぶ。そしておいしかった〜!と感じる。
                自分で選んだんですから、失敗してもいいんです。これを選んだのは僕なんだ。次からはこうしようなどと学ぶことができます。
                もちろんやりたいことを全て叶えられるわけではありませんが、大事なのは自分で考え自分で行動する。
                この積み重ねで今何が欲しいのか、どうしたいのを求めるようになります。

                子どもの頃は、周りの大人からのアドバイスや情報も必要です
                周りの大人も〜がしたいって言って来た時にまずはその思いを受け止めてあげる。
                自分がどうしたいかが言える環境を作ってあげることが大切です。
















                | 脳・メンタルのお話 | 10:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                やる気が出なくなった男の子〜前編〜
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                  「無気力でやる気がない」
                  この問題はいくつかの原因があります。今回はその中の一つの原因のはなしをしたいと思います。
                  セラピスト池田登のカウンセリグを物語風にしたおはなし「鈴木はじめ」より





                  「お父さん、目標や夢がかなったとたん、やる気が全く出なくなってしまうことってあるでしょう?
                  せっかく頑張って志望校に合格したのに学校に行けなくなってしまったり、やっと内定が取れた会社に就職したとたん五月病になってしまったりとか。
                  サークルの先輩がせっかく就職が決まったのに、なんだか体調がおかしくてあまり仕事に行けなくなってるらしくて…。
                  なんで、夢が叶ったのにそんな状態になってしまうんだろうね?」

                  バイトから帰ってばかりの瑠実が、夕食もそっちのけでこんなことを話しかけてきたのです。

                  「んー…状況を聞いてみないと断言はできないけど、『燃え尽き症候群』かもしれないね。」
                  はじめさんがそう応えると、
                  「私もそうじゃないかなーって思ってたんだ。時期的にも多くなってくる頃だし。」と瑠実も応えました。
                  「ねぇ、お父さん、燃え尽き症候群の時ってどんなカウンセリングをするの?教えてよ。」
                  「そうだなぁ…誰の事例がいいかなぁ…」
                  しばらくするとある人の顔が浮かんだようで
                  「小林君っていう大学に受かったばかりの子が来たんだ…」
                  そう言ってはじめさんが話し出したのはこんな話でした。





                  3月もあと数日を残すばかり、とはいえ花冷えで冬に戻ったかのような肌寒くてどんより曇った日でした。
                  はじめさんの友人の田中さんが一本の電話をかけてきたのです。
                  「知り合いのうちの子なんだが、ちょっと参ってるみたいなんだ。鈴木さん、話を聞いてやってくれないかい?入学を控えているから早い方がいいんだけど。」
                  はじめさんは予約表とにらめっこしながら
                  「他ならぬ田中さんの依頼なら。」
                  と請け負いました。



                  翌日、小林さん親子が時間ぴったりに尋ねて来ました。とても真面目そうなお父さんと、見るからに真面目に育てられた、という感じの息子さんは迎えに来た青木さんに会釈すると、案内されるままにカウンセリングルームのソファに腰掛けました。
                  初めての経験で緊張した面持ちで座っている二人にはじめさんは言いました。
                  「こんにちは、小林さん。息子さんが少しでも早く元気になられるようにお手伝いできればと思っています。カウンセリングやセラピーは初めてですか?」
                  その柔らかい話し方にほっとした顔をして、お父さんが口を開きました。
                  「はい、こんなことは初めてで…せっかく頑張って志望校の合格したのにどんどん元気がなくなって、私たちも正直何が何だかわからんのです。大学も県外だから引越しの支度や、入学の準備などやらなくてはいけないことは山のようにあるのに、気が抜けたようになってしまって。どうにかなりますか?まだまだこれからだと言うのに…」

                  やっと相談できるという安心感からかお父さんは一気に話し始めました。
                  その隣で、顔を上げることもなく黙ったまま座っている男の子。

                  はじめさんは「分かりました。」と、いったんお父さんの話を止め、
                  「では、息子さんとカウンセリングに入りますのでお父さんは隣のお部屋でお待ちください。」
                  「え?あ、はい…」
                  何となく話の腰を折られた様子のお父さんは、拍子抜けしたような顔をしてカウンセリングルームを後にしました。

                  お父さんが青木さんに案内されてカウンセリグルームを出ると、はじめさんは小林君にそっと声をかけました。

                  「自分が本当にやりたいこと、分からなくなってしまったんだろう?」
                  その言葉にハッとした顔をして小林君ははじめさんの顔を見つめました。
                  「っ!?どうしてそれを?」
                  目標が見当たらず、何をしていいのかも分からず、何をするにも気力が湧かない状態の自分のことがなぜわかったのか…
                  そう思っていることが伝わってきました。


                  「お父さんと会ってみて分かったよ。田中さんから話を聞いた時点でそうじゃないかなとは思っていたけどね。君は小さい頃からお父さんたちの言うことをよく聞くいい子だったんだろう?」
                  分かってもらえる。そう感じたのでしょう、小林君は一気に話し始めました。

                  「はい、自分で言うのもなんですが聞き分けのいい子でした。親や先生の言うこともよく聞くし、成績もいいほうで…親が医者なので自分の出た大学の医学部に行くことと、最終的には病院を継ぐことを望まれていることは感じていましたし、実際、中学・高校になるころには口癖のように言ってましたし…
                  自分にとっても、親の出た大学に入って医者になるというのは夢だと思っていました。
                  でも、その夢の第一歩の大学に受かったら、とたんに気力がなくなってしまって…
                  最初は疲れが取れればまたやる気が出てくるだろうって思ってたんですが…
                  せっかく受かった大学だからしっかり勉強して国家試験に受かって医者にならないとって頭では思うんですけど、体がついてこなっくて…
                  僕、どうしたらいいんでしょうか…」
                  そう言ったきりうつむきました。





                  後編につづく





                  | 脳・メンタルのお話 | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  離婚を繰り返す女性〜後編〜
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                    前回の続きです。



                    『女の子が結婚に失敗し、不幸になることで何の目的を遂げようとしているんだろう?
                    彼女が離婚を繰り返すことで苦しむのは…?』

                    その時、はじめさんの脳裏に『復讐』の二文字が浮かび上がりました。
                    『そうか!結婚することで母親を喜ばせておいて、離婚することでがっかりさせる。
                    母親に対してなんて効果的な復讐だろう…。』

                    はじめさんはまっすぐに和佳子さんの顔を見ると、まず謝りました。
                    「和佳子さん、ごめんね。あなたの問題、解決できたと思っていたけれど、原因はどうも違うところにあったみたいだ。」
                    「えっ、どういうことですか?」

                    はじめさんはゆっくりと説明を始めました。
                    「僕はあなたの育った環境から、属することができなくなっていて結婚が長続きしないと思っていた。でも、今度の結婚の話を聞いてそれだけではないことに気づいたんだ。
                    和佳子さん、あなたが結婚に失敗することで不幸になるのは誰ですか?」
                    「…」
                    和佳子さんは目を伏せてしばらく考えていました。

                    「鈴木さん、分かりました…私、母に復讐していたんですね…」


                    スタッフの青木さんの淹れてくれたコーヒーで一服するとはじめさんは言いました。
                    「いくつになっても、親にとって子どもは子どもで、心配の種なんですよ。その子どもが離婚を繰り返して幸せになれないとしたら、親にとってこんなに不幸なことはないと思いませんか?
                    厳しくて表だってお母さんに反発出来なかったあなたの中の小さな傷付いた子どもが、お母さんをがっかりさせることで復讐しているんですよ。
                    でも、もうそろそろおしまいにしないとね。あなた自身がかわいそうだ。」

                    安堵からか大きなため息をひとつつくと、和佳子さんが答えました。
                    「すべて私がしていたことなんですね。正直、すごくショックです…。確かに厳しい母で、少しでも早く家を出たいと思ってましたけど…。無意識にここまでやるなんて。
                    もう、本当におしまいにしないと、です。
                    いくら厳しかったとはいえ、母にも悪いことをしました…。そろそろ母のことも許して、安心させてあげないとかわいそうですよね。もう、年なんだし…」

                    すっきりした顔になった和佳子さんははじめさんにお礼を言うと
                    「これ、お礼代わりと言っては何ですけど…」
                    と菓子折りを取り出してはじめさんに手渡しました。
                    「彼と別れたら、もうこの土地のお土産を持ってくることもないでしょうから、味わって食べてくださいね。」
                    冗談めかして言う彼女に、はじめさんは言いました。

                    「今度はいい人見つかるよ。」

                    和佳子さんはにっこり笑うと言いました。
                    「いいえ、何だか結婚しなくちゃいけないっていう強迫観念みたいなものがなくなった感じなんです。そこまでして、復讐しなきゃいけなかったなんて、逆に笑えちゃいますね。自然にその時が来たら結婚するかもしれないけど、それまでは一人もいいなって思えるんです、今は。こんな気持ちになれたのも鈴木さんのおかげです。ほんと、ありがとうございました。」

                    はじめさんは和佳子さんの目を見てこう言いました。
                    「僕のおかげじゃなくて、和佳子さんが僕のアドバイスを受け入れてくれたからですよ。」
                    「あ、そうでした。良くも悪くも『自分が』したことですよね。」
                    「和佳子さん、いいセラピストになれそうだ。」
                    二人はそう言って顔を見合わせると同時に笑い出しました。
                    梅雨の晴れ間が出た、からりとした午後でした。




                    三組に一組が離婚をしている日本。事情は様々だと思いますが、根本にある問題は本人も気づいていない場合があります。
                    「私は幸せになれない」ではなく、「私は幸せにならない」という決断をしている可能性もあるということです。
                    幸せにならないという決断の裏には、今回は母親に対する復讐心があったとわかったのですが、
                    その復讐をしようと決断した裏には、母親にもっと優しくしてほしかった、構ってほしかったという幼い時の思い、願いがあるのです。






                    | 脳・メンタルのお話 | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    離婚を繰り返す女性〜前編〜
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                      「セラピスト 鈴木はじめ」
                      日本Share&Careのセラピスト池田登のカウンセリングを物語風にしたお話です。




                      「離婚を繰り返す女性  〜水面下の復讐〜」



                      鈴木さん、私どうしていつもこうなってしまうんでしょう…?
                      この人となら今度こそ大丈夫と思っているのに。
                      やはり同じような人を選んでしまっているのでしょうか。
                      今度こそは、優しい人と温かい家庭を作れると思っていたのに…
                      何度繰り返せば、普通の家庭を築ける人に出会えるのでしょう?


                      私は、幸せになれないのですか?


                      それは、今年のお正月のことでした。
                      ウエディングドレスとタキシードといういでたちの美男美女のカップルがにこやかに笑っている写真付きの年賀状が入っていたのは。
                      「あ、和佳子さん結婚したんだ。」





                      2度の離婚を経験し、その傷をカウンセリングで癒し、立ち直って数年。
                      一年ほど前に、「付き合っている人がいるんです。」という報告をメールでもらった時、どんな人なのかと気にかかっていたのですが、年賀状で初めて相手の顔を見た時から、はじめさんは何となく引っかかっていたのでした。

                      「あら、美男美女のカップルね!」
                      後ろから覗き込んだ早苗さんに、「あ、あぁ…そうだね。」と相槌を打ちながら、はじめさんは和佳子さんの結婚相手の写真から目を離せずにいました。
                      『こんどはうまくいくといいんだが…』

                      なぜ、そんなことを思ったのか、取り越し苦労だと自分自身に言い聞かせるように考えながらはじめさんは別の年賀状へと視線を移したのでした。

                      あれから約半年、あの時の漠然とした心配がとうとう現実のものになってしまったのでした。


                      和佳子さんは、今の彼と付き合いだしてしばらくたった頃、仕事の都合で彼が転勤になった時、遠距離恋愛は不安だから、と言って彼と同棲するようになっていました。

                      はじめさんからカウンセリングを受け、遠方に引っ越してからも不安なことや心配なこと、時には嬉しいことも、和佳子さんはメールで報告してくるような間柄でした。
                      同棲を始めた時、結婚を決めた時、折に触れてくる報告や相談のメールの端々から伝わってくる彼女に気持ちや感情から、はじめさんは一度きちんと会ってみないと、と感じていた矢先でした。
                      和佳子さんから一通のメールが入ったのです。
                      『鈴木さん、週末久しぶりに実家に行くことになったのですが、お時間ありませんか?』
                      はじめさんは早速返信をしました。
                      『土曜日ならいいですよ』


                      約束の日、和佳子さんは約束した時間ぴったりに事務所にやってきました。
                      「お久しぶりです、鈴木さん。相変わらずここに来ると、ほっとしますね。」
                      「いらっしゃい、今日はどうしたんですか?」
                      そう言ってはじめさんは和佳子さんに座るよう促しました。
                      促されるままにソファに腰掛けた和佳子さんは、ほっとしたのも手伝ってか涙ぐんだような眼をしてはじめさんに話し始めたのです。
                      「鈴木さん、私また、だめかもしれません…」
                      そう言ったきり、彼女はしばらく目を伏せたまま、そろえた膝の上に置いた手を震わせていました。
                      その様子を見ながら、はじめさんは静かに言いました。
                      「実は、年賀状で彼とあなたの写真を見た時から少し気になってたんです。笑顔のはずなのにあなたの目がおびえているように見えたから。」
                      「…やっぱり鈴木さんにはお見通しですね…」
                      そう言って、和佳子さんは胸の中に溜まっていたものを少しずつ吐き出し始めました。

                      「付き合っている時は、すごく優しい人だったんです。一緒にいるときの気遣いがとても細やかで、かけてくれる言葉も優しくて、この人なら大丈夫、そう思って彼が転勤になった時、思い切って同棲することにしたんです。でも、一緒に暮らし始めるとそうじゃなかった…
                      気に入らないことがあると手をあげるし、何か指摘しようものなら手のつけようがないくらい怒りだすし…。私も思い切って別れればよかったんでしょうけど、切り出すにも怖くて、結婚の話になった時ついOKしてしまったんです。
                      結婚してすぐ子どももできて、これで少しは変わってくれるんじゃないかって思ったんですけど、
                      『いらないからおろして来い』の一点張りで・・・もう、限界です。
                      鈴木さん、私どうしていつもこうなってしまうんでしょう…?
                      今度こそ大丈夫、この人となら…って始めは思っているのに、やっぱり同じような人を選んでしまっているのでしょうか…。
                      今度は…今度こそは、優しい人と温かい家庭を作れると思っていたのに…
                      何度繰り返せば、普通の家庭を築ける人に出会えるのでしょう?
                      私は幸せになれないのですか?」


                      すべてを吐き出して泣いてしまうと、少し落ち着いたのでしょう、和佳子さんの頬に赤みが戻ってきました。


                      「やっぱり結婚生活を上手く送れないような人、以前の主人とは違っても結果的に同じような状況になるような人を選んでしまうんですね…私。友達にもずいぶん相談したんです。
                      そうしたら、一番事情を分かってくれている友達からメールが来て、『前の旦那さんと別れたいって言って送ってきたメールと今度のメール、名前が違うだけで内容ほとんど一緒だよ。よく見てごらん。』って言って前のメールを送り返してくれたことがあって…読んでみたら前の時も同じようなことで悩んでいてほんとに名前が入れ代わっていても分からないくらい…
                      送ってくれたメールを読んだ時はおかしくておかしくて…私、なんでおんなじこと繰り返しているんだろうって情けなくて涙が出てくるくらいでした。」

                      両親、特に母親が厳しい家庭で育ち、母親に対する反発から早く家を出たいと高校を卒業するのと同時に家を飛び出した和佳子さん。
                      「属するな」のトラウマから離婚を繰り返すのか…と考えワーク(セラピー)をしたこともありました。
                      しかし、それだけではなかったようです。




                      続きは後日、後編にて。。。


                      | 脳・メンタルのお話 | 10:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                      片付かない部屋〜後編〜
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                        後編です。




                        早苗さんは思い切って清水さんの奥さんに尋ねてみました。
                        「ねぇ、清水さん。もしかしたら片付け出来るようになるかもしれない。ちょっといくつか尋ねてもいい?」
                        「え?…ええ、もちろん!治るんだったらこちらからお願いしたいくらいよ。」

                        「奥さん、小さい頃おうちの中はどんな感じだった?ご両親の中が良くて、明るくて安心できる感じ?
                        それとも誰かが喧嘩ばかりして居心地悪い感じ?覚えてる範囲で感覚的なものでもいいんだけど…どう?」

                        「そうねぇ…父がすごく厳しい人だったから機嫌を損ねないように母も兄弟たちもいつもピリピリしてる感じだったかもね…怒らせるとゲンコツが飛んできたり、お膳をひっくり返したり、そりゃもう怖かったわ。」

                        「じゃあ…」と言いながら早苗さんはすらすらとチラシの裏に四角の枠を書きました。
                        上辺の真ん中のあたりが空いている四角が書かれたチラシを清水さんに見せながら早苗さんは説明を始めました。

                        「この四角はおうちなの。空いているところが玄関ね。小さい時の清水さんが感じている感覚でいいからここに自分とおうちの人を書き込んで、どっちを向いているか矢印を書いてみて。」

                        「そうねぇ…」
                        考えながら清水さんは四角の中に家族を書き入れ始めました。
                        中央に玄関をにらむようにお父さん、その斜め後ろにお父さんを気遣うように見ているお母さん、部屋の隅っこからおびえてお父さんを見ている兄弟たち、そして清水さん本人はなんと、玄関から飛び出した位置から家の中をのぞき込んでいるのです!





                        書いていた本人が一番驚いた様子で声を絞り出すようにして言いました。
                        「自分でも全然自覚がなかったけど、私、家の中から飛び出してしまっていたのね。
                        戻りたいのに、入りたいのに、怖くて戻れない…まるでそう言って外から眺めているみたい…」
                        そう言う清水さんの目に涙がにじんできました。

                        「やっぱりね…奥さん、小さい時おうちの中にいるのが怖かったのね。お母さんはお父さんを気遣うのに精いっぱいで子どもたちは守られているっていう感覚を持てないままおびえていたのね…辛かったわね、清水さん。」

                        清水さんは小さかったころの自分を思って、しばらくの間涙を流していました。
                        その間早苗さんは背中をさすってあげながら、清水さんの横に付いていてあげました。
                        「もう、おうちに戻らなきゃね…」そう声をかけながら…


                        清水さんが落ち着いてくると、早苗さんは少しづつ話し始めました。

                        「小さい頃家の中に安全を感じることができないと、属することが安全じゃないように思い込むんですって。だから無意識に家の中の居心地を悪くして『属さない』という思い込みを全うしようとするらしいのよ。片付けないっていうのも属さないようにする手段なのね。
                        今日、客観的な目線でその原因が分かったから、片付けられない状況になった時に、自分の中の怖がっている小さな自分に大人のあなたから声をかけてあげて。
                        『私が守ってあげるから大丈夫だよ』
                        『みんなの中に入ることは危険でも何でもないんだよ。』
                        『おうちの中をきれいにして居心地良くしても大丈夫だよ。』
                        ってね。
                        小さなところから、少しずつ始めてご主人が喜んでくれたり、子どもたちが嬉しそうにしたり成功例が増えていくとだんだん怖がらなくてもよくなって、少しずつ片付けも苦にならなくなるはずよ。試してみて!」

                        清水さんは小さな女の子みたいにニコッと笑ってうなづくと言いました。
                        「私、ずっと自分のことずぼらな性格だと思い込んでいたのよ。なんで片付けが下手なのかってずいぶん自分を責めてたし…原因や解決する方法が分かって、なんだかやれそうな気がしてきた!ありがとう早苗さん。
                        家中きれいになったら一番に早苗さんをお茶にご招待するわ!待っててね。」

                        清水さんの奥さんに見送られて早苗さんがおうちに戻ったのは、そろそろみんなが帰って来そうな夕方の時間でした。

                        すでに帰宅してテレビを見ていた瑠実が早苗さんの姿を見るなり
                        「お母さん、おすそ分けずいぶん時間がかかったねぇ。井戸端会議してたんでしょ?お母さん早くご飯作んないとみんな帰ってきちゃうわよ?」
                        「わ、大変!そうだった…!」
                        さっき清水さんと話をしていた時とはまるで別人のように慌てた早苗さんは、急いで夕飯のメニューを考えようと冷蔵庫に駆け寄って行きました。



                        片付かない部屋いかがでしたか?
                        もっと片付け方を教えてくれるような内容かと思われた方もいらっしゃるかとおもいますが、
                        そういう内容でしたらたくさん本が出されていますよね。誰でもできる整理整頓術!などといった。
                        しかし、そういう本を読んで部屋がきれいになったけど、数か月、数週間、あるいは数日後にもとのように散らかっているというかたもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

                        それは思考の部分でやり方を取り入れただけで、肝心な感情の部分が変わっていないからです。
                        片付けが苦手。片付けができない。ではなく片付けないなのです。

                        不思議ですが部屋を散らかして片付けない原因のひとつに、『属さない』という禁止令(トラウマ)からくることがあります。
                        「清水さんが家を散らかしたままで自分を不快な環境にすること。」
                        これは
                        「幼い時に怖くて家に戻れなかった怖いという感情=不快。」
                        を再現していることになります。

                        脳にとってはいいことも悪いことも関係なく馴染みのある環境にすることが安全と判断します。

                        知らず知らずに清水さんは馴染みのある環境を作っていたんですね。
                        この『属するな』という禁止令は、家庭内不和の他にいじめが原因で持っている人がたくさんいらっしゃいます。

                        『属するな』の禁止令を持つ人は属している集団が安全という感覚が薄いため、学校や社会に対して不平不満が多く、会社を何回も変わる人もいます。
                        集団の中にいると苦痛を感じたり、一体感がなかったり、浮いたような感覚、じろじろとみられているような感覚、目立っている感覚など人によって様々な感じ方があります。

                        属することは安全なんだという感情を自分で気づくことです。ご自分で少しずつ「あの時は大丈夫だった。怖くなかった。」などという成功例を増やしていくこととです。
                        またカウンセリングで心理療法を受けることで短期間での改善もみられます。

                        社会の中で自律した人間として生活していくためには、何らかの集団に属して活動することは必ずあり得ることです。家庭や地域の集まりもそうです。

                        部屋を片付けること、集団に属することは楽しくて居心地のよいことだと感情から変わっていただきたいです。




















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